マルホランド・ドライブ

マルホランド・ドライブ 4Kリストア版 [Blu-ray]

デビッド・リンチ監督作2作目。

本当は「公開順に観る」ことをお勧めされていたのですが近所のTSUTAYAに『エレファント・マン』とこれしか置いていなかったので仕方なく…。『イレイザーヘッド』とかかなり気になってはいるのですが。

リンチ作品にあまり詳しくないこともあって事前情報は殆ど仕入れずに臨んだのですが、とにかく内容が難解すぎる。

まず最初の毒々しい色使いのシーンで呆気にとられる。監督は薬キメてるのか？

そこから話が始まっていく。

何らかの理由で命を狙われるも事故により九死に一生を得て、記憶喪失になったリタ(仮名)が女優志望のベティと出会い、2人でリタの真実について調べ始める…というのが前半の骨子でしたが、途中一見無関係ないような登場人物の場面が脈絡なく挟まれて、「これ1つの話にまとまるのか…？」と不穏な空気。そして後半、唐突にリタに誘われて向かったクラブから話が一転して混乱。どうやらさっきまでのは夢か妄想の類で、実際はベティとリタは2人とも違う名前の恋人同士で…と全く違う様相を見せる。前半に挟み込まれたシーンは殆ど後半の展開に絡んでこない。人物は出てきますが。

どこまでが空想でどこまでが現実かも演出上明言してくれないので本当に狐につままれたような感覚になりました。

全部観終わって一息つき、少し頭を整理しようと試みてみたけど、まぁ無理でしたね。『エレファント・マン』が内容のエキセントリックさはあれど素直なストーリーの作品だったので完全に油断していました。これがデビッド・リンチか…。

(恐らくは)後半の絶望したダイアンの空想の世界が前半…ということだと考えて思い返すとある程度は納得できるのですが、やはり1回観ただけでは雲をつかむような把握しかできない作品だと感じます。これ十全に理解できている人いるのかな…？