チャイナタウン
パスピエの『チャイナタウン』を聴いていたら急に観たくなってきたので。
映画と全然関係はないんですけど、この曲の幻想的なメロディがめっちゃ好きなんですよね。
1930年代のロサンゼルス、チャイナタウン。私立探偵のジェイク(ジャック・ニコルソン)は、モーレイ夫人と名乗る女性から夫の愛人調査を依頼されるが、やがて本物の夫人(フェイ・ダナウェイ)からクレームをつけられ、殺人事件に巻き込まれていく…。
ジャック・ニコルソンが演じる探偵ジェイク、一見ハードボイルドに見えて意外と抜けているところがあり、かっこよさを演出しつつも愛嬌を感じる役どころでした。そもそも最初から偽の依頼人に騙されてたり、チンピラにボコられたり、終盤でも推理若干間違えていたりとあまり優秀な探偵ではないように描かれているんですけど、それでもかっこよく見えるのは演者の持つ雰囲気なんじゃないかなあ。『シャイニング』の狂人演技がどうしても印象的ですが、他の出演作品もいろいろ観たくなります。
水道局の有力者の浮気調査は偽の夫人による虚偽の依頼で、調査対象は不審な死を遂げる。そこから街ぐるみの陰謀が少しずつ明らかになり、そして依頼人とのロマンスというこの手の映画で何回観たかわからん展開を経て真実に近づいていく…という、良く言ってみれば王道の探偵ものという感じ。この手の作品は依頼人(大体人妻か未亡人)とキスして寝ないといけないというルールでもあるのでしょうか?
画面作りで言うと、タイトルにあるチャイナタウンは最後の10分くらいしか出てこなかったのですが、その怪しげな雰囲気でインパクトは十分。救われないラストシーンの空気にもすごく合っていたと思います。文明っていいな。
ロマン・ポランスキーの映画って言われてみれば観たことない…と思ってたんですけど『ローズマリーの赤ちゃん』は学生時代に観たことありましたね。だいぶ奇っ怪な作品でした…。
『戦場のピアニスト』なんかは観たことないので、機会があればこの辺からかな。
おしまい。