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他人の好意を台無しにするブログ

人体のサバイバル!/がんばれいわ!!ロボコン

survival-robocon.jp

 

恋のライバルは汁なしタンタンメン。どういうこと…?

弟子のカオスな脚本作品は何回か触れたことがあるのですが、本家本元の浦沢義雄作品って物心ついてからは観たことないな*1って思って興味を持った作品。

『燃えろ!』は世代だし『仮面ライダークウガ』の前番組なので観ていたはずなんですけど、あんまり覚えていないんですよね…。

それとロボコン斎藤千和さんが演じるってことで、僕が敬愛するキャラクターである坪内地丹くんみたいな演技が聴けるんじゃないの?という期待もありつつ観に行きました。

 

がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻

まずタイトルから意味が分からない。

親の顔より見た東映ロゴの時点でなぜかヘビメタ調の曲が流れてきて開幕1秒でこちらに「覚悟」を迫ってくる導入。異様に濃い登場人物に喋る中華料理だけでこちらの処理能力を超えてくる。細かいところもシュールで、汁なしタンタンメンを作るためにわざわざ家族並んでろくろをガン回しして汁飛ばしてるところとかめちゃくちゃ笑ってしまった。そして迫りくる中華定食たちの映像があまりにも常人の感覚とかけ離れていて、自分は幻覚を観ているのか…という気分にさせられました。

斎藤千和さんの演技も振り切ってて楽しかったですね。インタビュー記事で自分の子供に「ウララ~!!」を聞かせてリアクションを観察した話をされていましたが、役者さんってこうやって引き出し増やしていくんだなあ。

 

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このインタビューでも記憶に残っているシーンとして挙げられていましたが、ロビンちゃんを「舐めたい~~~」ってやってるときのハジけっぷりが最高でした。

 

スプリンパン まえへすすもう!

最初は幕間の宣伝かなんかかな…と思っていたらどうやら本編の一部だったらしいフルCGのアニメーションミュージカル。正直意味がわからなすぎて完全に頭が停止していたから内容をあまり覚えていない。

子供達にはこれが人気あるんだな…って思って上映終了後に調べたらどうやらそういうわけでもないらしい。じゃあなんなんだよこれ…。

 

人体のサバイバル!

そもそも「科学漫画サバイバル」シリーズをご存じなかったんですけど、子供の頃図書室で穴が空くほど読んだ学研のひみつシリーズみたいなポジなんでしょうか。どうやら全世界累計発行部数は3000万部を超えているらしい。すごいぞサバイバル。

海外から来たヒロイン・ピピの体内をナノマシンに乗った主人公が動き回る、要するに『ミクロの決死圏』みたいな映画なんですが、人体のしくみについて教えてくれる真っ当な内容の作品。前2作が怪電波感あったから尚更真っ当に見える。消化管内の描写もすごくちゃんとしてるなと感じましたし、ピピはジャングル育ちだから有鉤条虫が寄生してるってのも理にかなってる(本当はもっと長いと思うけど)し、なるほどだから最初のシーンでふらついてたりお腹空きがちだったのか、と思ったり。

単純に消化管から出るだけなのかな?と思っていたらもうひと悶着あったのも面白い。

人体を題材にした子供向け映画として本当にちゃんとした作りだな、と思いました。 

 映画を見に行く前日くらいに、主人公を演じた松田颯水さんがこんなツイートをしているのを見かけて、「そこのスタッフに着目するのほんまに特撮オタクやな…」くらいの感覚だったのですが、本作の「今の医療では助けられない患者でも、未来の技術なら助けられるかもしれない」「医療の進歩を信じる」っていうメッセージは『仮面ライダーエグゼイド』最終回のメッセージそのものだったのでちょっと面白かった。

なんで映画のタイトルと公開順が逆なんだ、と思ってたのですが、この順番でよかったなと心から思えました。

*1:カーレンジャーは幼稚園生の頃観てたと思うんだけど、全然覚えてない