その分現金でくださいよ。

他人の好意を台無しにするブログ

『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr. パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』

こんばんは。
第111回なんとか試験まであと60日を切ってしまいました。
まぁ体調を崩さないように頑張ろうと思います。

http://www.movie-taisen.com 

まぁそれでも映画は観に行くんですけどね。
平成ライダーのコラボ映画って大体クソ映画が多いから今回も全く期待していなかったんですけど、めっちゃ面白いって言ってる知り合いが何人か居たので観に行くことにしました。

感想から言うとめちゃくちゃ面白かったです。

最初は「何でパックマンやねん寒い話題作りかよサッカーの悲劇を忘れたか 」なんて目で観てたんですけど、パックマンとゴーストの関係、パックマンの「食べる」特性なんかが脚本に活かされてて上手いなと思いました。まぁ元々話題作りありきなんでしょうけどね。
また全体的に俳優の生身のアクションに気合が入っていてアクション映画としてもかなり質の高いものになっていたと思います。仮面ライダーで生身のアクションここまでやった映画あったかな…。
敵役の俳優さんもプロレスラーだの太極拳のチャンピオンだの強そうでしたね。棚橋さんと変身なしで戦わされた研修医、御愁傷様です。
 
ゴーストとエグゼイド、この2人のライダーに共通する「命を繋ぐ」事に重点を置いたストーリーもすごく良かったと思います。今までのMOVIE大戦が基本話が薄っぺらかったのもあると思いますが…
様々な経緯からドクターとしての自信を失いかけていた永夢が、自分の命を燃やして命を繋ごうとするタケルの姿を見て吹っ切れ、エグゼイドに変身するシーンは本当に熱かったと思います。叫ぶ演技もうちょっと頑張った方が良いと思うけど。だからと言ってアンチスレに常駐したりはしませんよ。1年後にはびっくりするくらい上手くなってるでしょう。永夢が覚悟を決めたシーンで『EXCITE』が流れるシーンといい、観ていてカッコいい!と思える演出も多かったです。あと命繋がりだと「お医者さんごっこは病院でやれ」が口癖の無免許医、花家大我が初めてドクターっぽい一面を見せたのも隠れた名場面ではないでしょうか。まぁそれ病院のシーンなんですけどね。
 
今回の映画にはゴーストだけでなくドライブとウィザードが本人出演してくれているのですが、特にドライブにスポットが当たっていたのがファンとしては嬉しいですね。逆にウィザードはちょい役でストーリー自体にはそこまで関わっていないのかな。
泊進之介役の竹内涼真さんは以前何かのイベントで「僕は一生、仮面ライダードライブです」って発言してファンを感動させてくれたんですが、映画の終盤で「変身できなくても、俺は仮面ライダードライブだ」って言ってくれるんですね(ドライブは本編の最終回で変身アイテムが全て封印されています)。これはドライブファンみんな泣いたんじゃないでしょうか。僕も泣きそうになりました。(結局後で神様こと鎧武がドライブドライバー持ってくるんですけどね。今回の映画では鎧武役の佐野岳さんだけ本人出演が叶わなかったんですが、まぁ神様だし忙しいんでしょう。)
仮面ライダーであること」ひいては「ヒーローであること」って言うのは変身できるとか、特殊能力が使えるとかそういうのが絶対条件じゃないんですよね。今回の映画とエグゼイドの本編の脚本を書いてるのはタイバニの共同脚本をやられてた方なので余計そう思ってしまいました。「人間はみんな仮面ライダーなんだよ!」っていう意味ではないです。また過去ライダーの客演に関しては、「客演ライダーのフォームチェンジが(少しずつだけど)ほぼ全形態出てきた」「戦闘中に各ライダーの主題歌が流れた」のもかなりの評価点だと思います。
欲を言うなら『ゴースト』はサブキャラが全員出演していたので、『ドライブ』のヒロインである詩島…いや泊霧子こと内田理央さんにも出て欲しかったですね。進之介が電話かけていたシーンはあっただけに惜しまれる……。レ○ロ頼む!

最後に特筆すべきは『エグゼイド』本編とのリンクでしょうか。元々本編では主人公の永夢に「本来仮面ライダーに変身する為に必要な適合手術を受けていないのに何故かエグゼイドに変身できる」「ゲームの時だけ別人格になるような描写があるが、ゲームをスタートしてなくても時折人格が変わる」という謎があったのですが、今回の映画でその謎が部分的にですが明かされていました。この事実が判明するきっかけがゴーストが終盤で身に付けたサイコメトリー能力っていうのもまた上手いなあって感じですよね。
完全なネタバレなのですが、終盤でいきなりマイティブラザーズXXのガシャットを生み出して2人に分裂した(要するにマ○オとル○ージですよね)時は驚きすぎて前のめりになってしまいました。
(ぶっちゃけ仮面ライダーの新フォームってネットでおもちゃの資料が出回るからかなり早くにわかっちゃうんですが)この映画で新フォームが出るとは全く予想してませんでした。しかも永夢はこの時のことを全く覚えていない(いつもの別人格の時は記憶はある)ので、新たなる謎が生まれてしまいました。

映画本編も物凄く面白かったのですが、最後に本編の引きと同じ「See you next game.」の画面が出現したので本編ともこれから密接に絡んで行くのでしょう。目が離せません。
ということで「MOVIE大戦ってクソだったじゃん」って思っているシリーズファンの期待をいい意味で裏切る映画でした。面白すぎてもう1回くらい観るかもしれない。

明日は『ローグ・ワン』を観に行きます。