その分現金でくださいよ。

他人の好意を台無しにするブログ

そうだ チベット、行こう。②移動日編

初日。移動日。
ルートは羽田→北京大興空港→国内線乗り継ぎで西寧。そもそも羽田が遠すぎるので早起きを強いられ、せっかくマスターランクに上がったのに睡眠スコア50も取れなかった。(ポケモンスリープの話です)
西寧という街についてはこの旅行計画を立てるまで場所はおろか読み方すらよく分かっていなかったが、チベットへの陸路移動の拠点になっていたり、近年は青海省内にも有名観光地が増えておりその拠点だったりしているらしい。
今回の旅の目的地であるラサにも空港はあるが、標高3000m越えの土地に直接移動することによる高山病のリスクを限りなく下げたかったのもあるし、何と言っても青蔵鉄道に人生で一度は乗ってみたいという気持ちが強かったので西寧からのスタートとした。
帰りに関しては上記の懸念がないため、ラサから空路で西安を経由して日本に戻ろうと考えている。このルートが1番安かったので。

北京までは3時間。最近はもうiPadに適当なアニメなりドラマなりをDLしておけば暇潰しに困ることはない。時間が合わずニチアサを観れないまま旅立ってしまったのが心残り。
飛行機は割と空いており快適だった。周りを見渡しても乗客は殆ど中国人だったように思う。入国審査時の外国人ゲートも日本人以外の方や、ビジネスマンらしき日本人が殆どでバックパッカー丸出しみたいなのは僕だけだった。やはりビザを取るのが死ぬほど手間であるのもあってこの時期に中国旅行をする人は中々いないのだろうか。
入国管理官に「目的地は?え?ラサ?1人で?」って半ば変な人扱いされながら初めての中国入国。特に青蔵鉄道開通後のチベットは中国人の中ではメジャーな観光地なのだろうと勝手に思っていたのだが、そうでもないのかもしれない。
そして海外に入国したら最初にやらなければならないこと、それは間違いなくネット環境の確保である。他の国であればとりあえずは空港に入った瞬間に適当なフリーWiFiを拾ってしまえば済むのだが、こと中国となると話は別。12年前にトランジットで浦東国際空港を使用したときと同じく、中国での電話番号(かWeChatのアカウント)がないとフリーWiFiすら使わせてもらえない。(実際はもう1個ログインの方法があったみたいだがよく分からなかった。)
ご存知の通り中国はインターネットに規制をかけていて、TwitterInstagramといったSNSに加えてGoogleのサービスなどを利用することができない。SNSできないだけだったらネット依存症の自分には辛いもののデジタルデトックスとでも思えばよいのだが、LINEやGmailまでブロックされると本当に他者との連絡手段がないので完全な音信不通になってしまう。さすがにそんな状態で2週間中国の奥地に行くとなると家族には普通に心配されるだろうし、緊急時に外部と連絡が取れないのも困る。ネット発達する前の旅人ってどんな感じだったんだろう…と思いを馳せずにはいられない。
対策として、規制を回避できると謳われているSIMカードを事前にAmazonで購入しておいた。

これで日本と連絡はできるはず。こんなことインターネットに垂れ流して大丈夫か心配になって調べたが、ブロックを回避してTwitterなどにアクセスすること自体は違法ではないらしい。よく考えたらLiyuuも来日前からTwitterに投稿してたしな(してたよね?)。
なのだが、SIMスロットを開けるためのピンを持ってるのを忘れていたことに飛行機に乗った後で気付き、ちょっと慌てた。そもそも今までの旅行では現地の空港でプリペイドSIMを購入し、店員がそのままアクティベートしてくれていたから、そもそもSIMピンなんてものは必要なかったのである。僕のChromeには「SIM ピン ない」とかいう間抜けな検索履歴が残っている。安全ピンとかシャーペンの先使えって出てきた。
安全ピンもシャーペンも持ってるわけないので空港についてすぐ携帯ショップを探し、「SIMカードは持ってるからピンだけ貸してほしい」と懇願した。完全に恥晒しである。正直金取られても文句言えないなと思ったけど快く貸してもらえた。こうしてやっと中国でのインターネット手段を得た。ちゃんとTwitterGmailも使えてひと安心。ポケモンスリープにもアクセスできたので感謝のサンパワーカレーで大成功を決めた。


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余談だがこの空港は他国に比べて露骨にSIMカードの販売所を見かけないように思った。上述の携帯ショップも、プリペイドSIMを売っているような感じではなかったし、インターネット規制の件も含めて日本で買っておくのが安全かもしれない。
スタバやマックやケンタッキーもあったが遠かったので、よくわからないコーヒー屋でサンドイッチとアイスコーヒーを注文したが、店員さんが誰も簡単な英語すら通じなくて(もしくは僕の英語が下手すぎた)全くコミニュケーションが取れなかった。航空会社のグランドスタッフもそうだったし、そんなもんなのかもしれない。

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↑よくわからないコーヒー屋。500円くらいでアイスコーヒーとサンドイッチが買えたのでコスパは良いと思う

ひとまず日本でダウンロード、登録しておいたアリペイがちゃんと使えたのでひと安心。

中国では極端なまでにキャッシュレス化が進んでおり、そもそも現金が使えない店まであると聞いていたからびくびくしていた。タイミングのよいことに、2023年7月からVisa, Mastercardをアリペイと(WeChatPay)に紐付けられるようになったとのことなので、是非日本でやっておくとよいだろう。

多分大丈夫だと思うのだが、ちょっと怖くてメインカードではないカードを登録した。

後はもう流しだが初めてプライオリティ・パスを利用してラウンジを使用した。ちょっと調べれば出てくるが楽天プレミアムカードを作って手に入れるのが手っ取り早い。年会費はかかるがプライオリティ・パスの価格とトントンなのと、楽天カードマンになって適当に楽天経済圏の奴隷になっていれば何かしらのインビテーションが来てそれなりにお得になると思う。今まで使ってなかったのはプライオリティ・パスには2年間という利用期限があるため、年に1回しか海外旅行行かないようなタイミングで作っても無駄になるだろうと踏んだからである。要するに世界一周のタイミングまで作るのを待っていたということ。
軽食や飲み物をただで貰えるのはありがたいことなのだが、ぶっちゃけラウンジ外の方が椅子やベンチの空きが多くてなんやねんって思った。
北京から西寧までは2時間半くらい。ガイドさんが迎えに来てくれてそのままホテルへ。
車の中で少しガイドさんと話したが、COVID-19の流行が始まってから、中国在住の日本人をガイドしたことはあるが、日本から単純に旅しにきたのは僕が3年ぶりくらいとのこと。でしょうね。
中国に来たのは初めてですと伝えたら、普通最初は上海や北京に行くものですけどいきなりチベットに行こうとするのは珍しいと言われた。でしょうね。
車で30分程度でホテルへ。いつも旅では移動手段と宿泊施設の優先順位が最底辺なのでできるだけ安くしてください、といった割には高級めのホテルで面食らった。他に選択肢なかったのだろうか。


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検索したら思ったよりだいぶ安かった。マジか。
まぁ取っちゃったものは仕方ないのでありがたく使わせてもらおう。

疲れたので即爆睡した。ポケモンスリープが捗る。

次回に続く。