その分現金でくださいよ。

他人の好意を台無しにするブログ

『ドント・ブリーズ』

こんにちは。

賢竜杯終わりましたね。放送もろくに観ていませんが出場された皆さんお疲れ様でした。
名勝負も多かった上に飲み会でも様々なイベントが起こったようで、本当に来年は出たいなあと思いました。

僕はというと、何とか模試を終えることができました。もう模試というものを一生受けることがないようにしたいです。
自己採点をしてみた結果はあちらを立てればこちらが立たぬみたいな感じで一般の点がちょっと下がったかなって感じですが、問題も難しかった気がするししょうがないでしょう。と思いながら復習してたら明らかな凡ミスを3つくらい見つけて悲しくなりました。人生かかってるので本番はもうちょっと慎重に考えたいですね。 

ということで模試が終わった記念に前から観たかった映画を観に行く事にしました。 
http://www.dont-breathe.jp
ホラー映画って結構好きで死霊のなんとかとか悪魔のなんとかとかはらわたとかいけにえとかしたたりとかよく観るんですけど、何気に映画館に観に行くことってほとんど無いんですよね。だって映画館で驚いて声とか出しちゃったら恥ずかしいじゃないですか。

ストーリーは家庭環境に問題を抱えた女の子のロッキー、DQNのマニー、真面目君のアレックスの3人からなる窃盗集団が、1人暮らしの盲目のイラク帰還兵(クレジットでも"Blind man"でしたがノーマン・ノードストロームっていう名前らしいです)の家に大金があるという情報を手に入れて一攫千金を目指すもその盲目の男がとんでもないキチガイでとんでもない目にあう、って感じです。これで家主が子持ちのジョディ・フォスターなら『パニック・ルーム』になるのに今回は家主がキチガイの盲目おじさんだから主人公は窃盗団になってしまうんですよね。現実は非情である。

100分くらいの映画だったと思うんですがひたすら怖かったですね。爺さんがヤバすぎる。
最初は帰還兵っていう過去もあって容赦なく侵入者を殺しに行ってるだけだと思われてたんですけど、物語が進むに従ってこの爺さんがただ強盗を撃退しようとしてるだけじゃない、本物の異常者だということが分かってきてまたより一層恐怖が増して行く感じでした。特に終盤のあるシーンは本当におぞましくてよくこんなの考え付いたなって感じで逆に感心してしまいました。ほんまに笑えないくらいキツい精子ネタなのであまり大っぴらに言いにくいのが辛いですがもし観た方がいれば語り合いましょう。やってることがヤバすぎてどう観てもPG-12じゃないと思うんですけど…。
爺さんは全盲だけど聴覚が異常に発達している、っていうことを反映して、明らかに目の前にいるのに動かないから気付かれない、っていうシチュエーションはなんかホラーゲームみたいですよね。『THE LAST OF US』 のクリッカーみたいな。

相手が目の前に居るのに気付かれていないっていう映像表現に緊迫感はあったし、特に地下室で爺さんが電気全部消して自分に有利なシチュエーションを作った時は本当に手に汗握ってしまいました。
ただ異常聴覚っていう前情報でるろ剣の宇水みたいなのを想像していたので、あれ?思ったより異常聴覚じゃないじゃんとは思ってしまいました。遠くにいれば普通に喋ったり物音を立てても平気だったし、タイトルにある呼吸も近くでも口を押さえたりしてれば意外とバレなかったり、小さい足音でバレることはなかったので『ドント・ブリーズ』ってタイトル付ける程か~~?っていうのはありました。比較対象が悪すぎたかな。 

終盤の展開(爺さんを捕縛して家から出ようとする→玄関から出るところでなぜか爺さんが脱出してて撃たれる→家の外に逃げる→番犬にしつこく追跡されてバトル→機転を効かせて犬を車の中に閉じ込める→家からだいぶ走ったのになぜか爺さんが来ていて捕まる→機転を効かせてなんとか脱出)が若干くどかったかなって思いますが、ラストも後味の悪い終わり方になっていて良いホラー映画だったと思います。そもそもこんな映画観に来てる人間がハッピーエンドなんて期待してるわけないし良いぞもっとやれって感じですね。

「20年に1度の恐怖」っていう煽り文句は若干大げさな感がありますが、ピンからキリまで感が特に強いホラー映画(主観ですが特にサイコパスものはマジでピンキリです)としてかなり楽しめる作品でした。映画のお勧めを聞かれる事があるのですが、残酷描写猟奇描写が好きな異常者には是非勧めたい作品ですね。偶に「クイズで役に立つ作品を教えてくれ」とも言われますがそういう人には『女子ーズ』をお勧めしたいと思います。

あまり心を荒ませるのもアレなので次は心が温まる映画を観たいですね。