その分現金でくださいよ。

他人の好意を台無しにするブログ

キミノイクベキトコロ、長崎

ヨルダン旅行の続きは頑張って書きます。いつか。

11月23日に「色づく世界の明日から」のトークショーが物語の舞台である長崎で、翌24日には本渡楓様と石原夏織さんの学園祭トークショーが福岡県は九州工業大学で開催されましたので、週末は九州に行っておりました。

「色づく」のTV放送が終わった直後の今年1月に一度長崎を訪問して、アニメ本編に勝るとも劣らない美しい景色にだいぶ感動してしまったので、いつか「色づく」のイベントを長崎でやってほしいなと常々思っていた2019年だったのですが、本当に開催されると発表されてから、ずっとこの日を楽しみにしていました。

登壇者は月白シスターズ役でお馴染み石原さん、本渡楓様、そして篠原監督ということになっていたのですが、直前でP.A.の山本Pとインフイニットの永谷Pの登壇も決まり、今回もキャスト・スタッフ双方から作品についてのお話を聞けることを楽しみにしていました。
MCは長崎ローカルのアナウンサーさんだったみたいですがラノベ作家としての顔も持つというなかなか愉快な人でした。

「色づく」のトークイベントは今回が3回目、BD発売記念イベントも入れたら4回目になることもあって、制作の裏話なんかはかなり聞いたことのある話も増えてきましたが、長崎でのイベントだけあって、舞台を長崎にした経緯とか、長崎での舞台選びについての話が多く、聞いていて興味深かったです。
稲佐山カップルで行くと別れるジンクスがあるらしいので気を付けましょう。


Twitterで募集した、作中の好きなシーンをランキング形式で発表するコーナーがありました。

この作品の一番の魅力は、自分に魔法をかけてしまった瞳美ちゃんが、60年前の琥珀や唯翔、魔法写真美術部の面々との出会いをきっかけに「色」や「幸せ」を取り戻していく過程を通して「気持ちひとつで、世界は変わる」というメッセージがストレートに伝わってきて、なおかつそれに説得力を持たせるための背景や演出がひたすら美しい、という点だと思っているので、みんなが好きな瞳美ちゃんの感情が大きく動くシーンはだいたい好きなんですよね。
という意味で今回のランキングは納得しかなかったです。
永谷Pのイチオシであるところの瞳美と琥珀の出会うシーンはランク外でしたね。いいシーンなんですけど。ってか5つなんて選べないですよね。

個人的には序盤は「友達や恋人なんてどうでもいい」と基本伏し目がちだった瞳美ちゃんがどんどん成長して前向きになっていくシーンがすごく好きですね。

具体的に言うと7話で胡桃っちが悩んでいるのを察して元気付けようとするところとか、7話の最後で色が見えないことを皆に打ち明けようと決意する表情(4話で60年後から来たことを打ち明けるときは琥珀のアシストありで、その時とは表情がまるで違うのが素晴らしい)とか、12話で残された時間は少ないことを自覚しながらも、自分がここに来た意味を見つけたいと笑顔で思えるようになっているところとかです。この話をしたら「なんで保護者目線なんだ」と言われました。

Twitter非公開にしてるから投票してないんですけど、こういうのために公開アカウント作ったほうがいいんですかね。近年RTキャンペーンみたいなの多いですし。

この企画の時に該当シーンがステージ上のスクリーンで流れてたんですけど、やはりこの作品は風景描写や演出の美しさがめちゃくちゃ強みなので、ぜひ映画館での上映会をイベントやってほしいなと改めて思いました。

他には石原さんと本渡さんが方言で「色づく」のシーンを生アフレコする企画がありました。
方言がけっこうある地域で育ったからか、あんまり方言を可愛いと思ったことがないのですが、永谷Pのツボにはハマったらしく、企画書出してくれるそうです。まぁソフト化されたら買いますが。

質問コーナーでは次回作とか、さらなる展開についての話によくなってた気がします。
この前のロフトでもそのような話になってましたが、永谷Pが言葉を選びつつも今後の展望についてしっかりお話してくれたのでそこに関しては信頼しかありません。1クールで綺麗に完結した作品なのでぶっちゃけこのまま無くてもいいかな、と思ったりはするのですが、まぁこのスタッフさん方ならうまいことやってくれるでしょう。あとめっちゃ緊張しててちゃんと質問できなかった長崎の子、僕の心の中では頑張れって言ってましたよ。

お楽しみ抽選会コーナーでは石原さんと本渡さんのサイン入りポスターが賞品になっておりめちゃめちゃ欲しいやんけ…と思ってましたがまぁ当たりませんよね。やっぱり課金で確率操作できないやつは当たらない。

本当にずっと皆さんの話を聞いていたかったのですが、90分ほどでトークショーは終了。
終わりの挨拶で永谷Pが「1つの作品を10年運用、を心掛けている」というお話をされておりました。
この作品に出会ってからもう1年経つのかと思いつつ、これからもずっと愛される作品であってほしいなと1オタクながら改めて思いました。これからも何かしら「色づく」にまつわる企画だったりイベントだったりはあるだろうと思うのでこれからも楽しみです。
この記事を読んでいてまだ観たことないというみなさん、Amazon Primeで見放題ですよ。
ちなみにこの話してるときに本渡楓様が「あと59年!」って言ってました。おっしゃる通りでございます。

トークショーが終わった後は、夕食をとって舞台となった長崎の街を見て回ることに。いわゆる聖地巡礼ですね。
グラバー園では「色づく」の背景美術の展示があったのでまずそこに行きました。

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背景が好き云々言っておきながら写真選びがへたくそなせいでめちゃくちゃ瞳美ちゃん好きな人みたいになってしまった。まあ好きなんですけど。

前ブログで書いた気がしますが、特に2話の屋上のシーンの雲と陽の光は特筆すべき美しさでイチオシなのでぜひチェックしてみてください。Amazon Primeで見放題です。

その後は大浦展望公園→祈念坂→出雲近隣公園→鍋冠山展望台→女神大橋と回りました。
前回行った時は車がなくて女神大橋は回れなかったのですが、レンタカーを借りていたので念願の女神大橋に行くことが出来ました。船もなかったし荷物も置いていきませんでしたが。
さらに前回の長崎は1人旅だったんですけど、この日はいつもの界隈+先月「花咲くいろは」の上映会でお会いした方を交えての観光でした。
旅行となると1人旅がメインで、いつも無言で延々と写真を撮ってたりするのですが、誰かと行くのも楽しいものですね。「どうすれば色づくの映像を60年後にも残せるか」という真剣限界トーク女神大橋でしたことを僕は忘れません。ご一緒してくれたみなさんありがとうございました。

アニメや漫画の「聖地」とされる場所って全国にいろいろありますが、その場所が「作品関係なく単体としてどうか」というのが個人的には大事だと思っていて、その点では作中に出てきた長崎の風景って本当にアニメに負けないくらい綺麗で、本当に来てよかったと思える場所なんですよね。
「作品に出てきたからという理由だけで行く」というよりは「作品のおかげでこの場所の魅力に気づかせてもらった」という感じでしょうか。

というわけで、トークショーも長崎観光も存分に楽しむことが出来た1日でした。
放送から1年経ちますが、旅行だったりイベントだったり石原さんのライブだったり、この作品をきっかけにたくさんの楽しい経験をさせていただくことが出来ました。
月並みな言葉ですが、本当に「色づく」に出会えてよかったと思います。
現実に影響を与えるアニメはいいアニメ(適当)。

今回時間の関係で明るいうちは街を回ることが出来ず、海が青くてよかった感を楽しむことができなかったり、行きたかったけど行けなかった場所(特に魔女カフェ)はどうしてもあったので、次回以降の課題ということで。

もうここからは手短に行きたいと思うのですが、その翌日は九州工業大学で開催された本渡楓様と石原夏織さんのトークショーに参加してまいりました。自分が大学生のころは最初の1回しか学園祭行きませんでしたが、他大学の学園祭にお邪魔するのはこの1年で4回目ですね。

全体を通して石原夏織さんと本渡楓様は、なかよし!なのが伝わってきたのはもちろんのこと、2人の将来へのアドバイスが割としっかりしていて感心してしまいました。「やりたいこと」をちゃんと明確にしてそれを仕事にしている2人からのありがたいお言葉でした。
胡桃っちではないですけど「やりたいこと」を明確にするって結構難しいですよね。
受験の時とか「これでいいのかなー」って割と悩んだことを思い出しました。
今にして思えば仕事も嫌ではないし、それ以外のやりたいことも割と自由にできてるのでこれでよかったんじゃないのかなとは思いますけどね。

自分が九州出身ということもあって九州の食べ物とか方言のクイズは普通に楽しんでしまいました。
今まで学園祭イベントって首都圏の大学しか行ったことがないのですが、地方になるとこうやって独自色出してくるんですね。面白かった。
ちなみに僕はブラックモンブランよりミルクック派です。

顔面がとろけすぎてなくなった先輩を後ろから観察できてよかったです。
いや前のロフトですでに怪しかったですけどね。あとサイレント参加は怖すぎるのでやめてください。

ということで、めちゃくちゃ満足度の高かった九州での2週間でした。
ここに書いてないドタバタもたくさんあったのですが、旅なんて予想外のことが起こって当たり前で、だからこそ楽しいんですよね。でも帰りのPEACHに遅れかけたのは死ぬかと思いました。
改めてになりますが遊んでくれた皆様ありがとうございました。

ブログ書いてたらまた長崎に行きたくなってきました。
コンテンツが長く続くためには「地元」との(ヤバT的な意味での)「癒着」は大事だと思うので、色づくのイベントも、また長崎でやってくれたら嬉しいです。絶対行きます。

おしまい。