その分現金でくださいよ。

他人の好意を台無しにするブログ

めまい



定期的にいわゆる古典的名作を観たくなる病気。
何十年経っても愛されている作品ってことは多分ハズれはないだろうし、教養の一環として観といた方がいいかな、という邪な考えが根底にあります。 今観てる作品で10年、20年経っても語り継がれるようなものってどれくらいあるんでしょう。そういう作品にたくさん触れていきたい。

捕物中に高所恐怖症を発症してしまったせいで同僚が死んでしまい(どういう状況だよ)、刑事を辞めた主人公ファーガソンのもとに学生時代の友人から連絡が。どうも妻マデリンが最近取り憑かれたかのように様子がおかしいから尾行して調査してくれ、と依頼されるお話。

えっこの話オカルトなの…?って思いながら観ているうちにいつの間にかマデリンは取り憑かれてるんだな、と受け入れてしまい、なおかつそれ自体が物語のギミックになっている、という構成は見事。
ただ息をするように調査対象に惚れてしまったり(出会ったばかりの友人の妻に葛藤もなく言い寄るんじゃあないよ)、精神が参ってたとはいえ終盤の行動はあまり褒められたものじゃないような…
ファーガソンが基本踊らされている感じで、あまり有能な探偵役じゃないんですよね。ラストシーンも驚きはしたけど、あまりにも唐突すぎてあれで何を伝えたかったのか正直分からない…

ヒッチコックだと『鳥』とか『サイコ』は結構好きなんですけど、これはあまり自分には刺さらなかったかな…。