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他人の好意を台無しにするブログ

ショーシャンクの空に

年始休み本当に予定がなかったのでまた映画館に。
今回は「午前十時の映画祭」で『ショーシャンクの空に』の上映週だったので観に行ってきました。
名作映画の代名詞みたいなところがある本作を、僕は大学生の頃に初めて観たのですが、各所で絶賛されるのも納得しかない内容。評判良すぎて観る前からハードルはだいぶ高かったんですけどそれも軽々越えていき、今まで観た中でベスト映画を5作選べと言われたら絶対入るほど好きな映画になりました。
あまりにベタすぎて映画好きの友人に好きな映画を聞かれた時にこれを答えたら「それはルール違反だろ」と謎のダメ出しを食らってしまい、それから似たような質問には他の映画を答えるようになりましたが…。

そんな『ショーシャンク』が家から5分の映画館で観られるとのことで、6-7年ぶりの鑑賞。
今更この映画の内容を語ったりはしませんが、あらゆる面でクオリティが高く、150分全く退屈しない。脱獄映画としてのカタルシス、終盤の展開に向けて全てが練られたストーリー、アンディとレッドの友情、刑務所の中でしか生きていけない囚人たちの悲しさ、根底にある「希望」というテーマなど楽しめる点が絶妙なバランスで150分に詰め込まれている。
エンターテインメントのお手本のような映画。どこから見直そう。最初から?

2回目の鑑賞で特に思ったのはサブキャラクターの魅力。
仲間の囚人たちは言葉は乱暴でもみんなどこか憎めないやつばかりで、逆にアンディと敵対する囚人や悪徳刑務官・所長は短い出番でも強烈にヘイトを稼いでいく(小市民っぽくて面白いところもあるけれど)。
尺の違いや、ドラマ・アニメと違っていわゆる「担当回」がないなどの理由があると思いますが、単発映画ってあまりキャラクター(特に主演級以外)に対する愛着ってわきにくいんですよね(個人の感想です)。
その中でこの映画のサブキャラクターは愛着あるやつ、ムカつくやつと印象に残るキャラが多いのは本当に演技と演出の妙だと思います。特に後者。
作品世界を作り上げる上で、アンディを掘った囚人とか、私腹を肥やすためにアンディを飼い殺しにしようとした所長みたいな「ムカつくキャラクター」の存在ってすごく大事だな、と思います。
もちろん「優しい世界」みたいな作品もいっぱいありますし、その中で大好きな作品もちゃんとありますけどね。

未見の作品もたくさん観ていきたいのですが、過去に観たことがある作品を観直すことでもまた新たな発見ができると思っているので、こういう機会は活かしていきたい2020年。
去年の秋に劇場版『花咲くいろは』を観たときに思ったけど、過去作をスクリーンで観る機会って本当に貴重だから、アンテナは常に張っていきたいですね。

あと本当にお手本みたいな映画だと思ってるので普段映画とか観ない人も興味持ったら観てほしいです。某女性声優とか。