その分現金でくださいよ。

他人の好意を台無しにするブログ

2022年11月振り返り

映画

①すずめの戸締まり

suzume-tojimari-movie.jp

ようやく宮崎県が舞台と胸を張って言える(?)有名作品が出てきましたね。僕が育った町も一瞬ニュース画面に映ったと家族のLINEグループが沸いてました。でも宮崎にあんな綺麗な廃墟は存在しないと思う。

「本作には、地震描写および、緊急地震速報を受信した際の警報音が流れるシーンがございます。警報音は実際のものとは異なりますが、ご鑑賞にあたりましては、予めご了承いただきます様、お願い申し上げます。」というアナウンスが公開前からなされていたのでまぁそういう描写があるんだろうな…くらいに捉えていたのですが、”流れるシーンがございます"どころか地震そのものがテーマになっているのは予想外でした。そう考えると宮崎県という舞台設定にも納得いくものがあったり。

現実に起こった震災をベースにしているのは明確なのに自然災害を人間の努力で止める、という描写はどうなんだ…?と思ったりもしましたが、「戸締まり」という行為に込められた意図を感じるにつれてその違和感も薄れていきました(なくなったわけではないが)。そこで生活していた人々に思いを馳せ、悼むことで現在を生きている我々は気持ちの整理ができ、先に進むことができる。「行ってきます」と言うために。ここに「戸締まり」という言葉を持ってこれるセンスが流石ですよね。終盤の草太さんの祈りのようなセリフも、幼い自分にかける鈴芽のセリフもかなり印象に残りました。

 

 

②ザリガニの鳴くところ

www.zarigani-movie.jp

そもそもザリガニって鳴くんですか???原題の直訳らしいですが。

緊迫感のある冤罪ものの法廷ドラマかと思っていたら、ラストシーンでその印象もひっくり返される。主人公のカイア怖…。と思ったものですが、「自然が私の教師だった」という言葉通り、沼地の、というか自然界の生存競争に基づく倫理感がカイアの行動原理になっていたことに気付かされる。そしてその一端は冒頭のモノローグでしっかり明かされているのでかなり筋の通った作品だったな、という印象でした。頑なに沼地から出ようとしない閉鎖性も現代のポリコレじみた価値観からすると見ていて違和感しかなかったんですけど、よくよく考えてみると元々の価値尺度から違うんですよね。

その一方でカイアが自然と調和した人間でいるようで、他者からの愛情に飢えているという人間臭い部分もあるのがなんというか、人間のままならなさを感じる部分ではありました。

 

小説

なんか読んでる気がしたけど、11月は1冊も読んでませんでした。

来月は映画の公開までに『かがみの孤城』を読み返しておきたい。

その他

ポケットモンスター スカーレット

30手前になって初めて毎週ポケモンのアニメを観るようになって、今までの人生で一番ポケモンにハマっているので、当然購入しました。

ストーリーはほぼほぼカラミンゴ無双でクリアまで行きましたが、物理偏重PTだったのでスター団のビワ姉で詰んで3回くらい全滅させられました。

あの子チャンピオンより強くない…?

知り合いや弟に影響されてランクマッチ方もちゃんとやってみようと思ったので、また何か書くかもしれません。