その分現金でくださいよ。

他人の好意を台無しにするブログ

アンマンとジェラシュ

空港からのバスでアンマンのバスターミナルに着いたところから。朝7時。
アンマンにはいくつかバスターミナルがあって、空港からのバスは基本北ターミナルであるムジャンマ・ジャマーリーという場所に着く…ことは分かっていたのでそこから徒歩圏内っぽい場所のホテルを予約。

前の記事に書いた通り、そこに荷物を置いてからジェラシュの遺跡観光をしようというのがこの日のプラン。
バスターミナルに着いたので早速歩いてホテルまで…というところでタクシーの運転手に声をかけられる。
ただ「1JD!1JD!」としつこくついてくるし、まぁ歩くのがめんどくさいのは確かなので1JDなら…と思いタクシーを使うことに。
途中で「コーヒー飲む?」って言われてコーヒー店の脇に止まりました。バスの中で目を通してたヨルダン観光局のページ(http://jp.visitjordan.com/mobile/Wheretogo/Amman/Shopping.aspx)に、コーヒーを勧められても驚かないでくださいって書いてあったので、サービスみたいなもんかなと思って申し出を受け入れたら、きっちり払わされて何やねんとなりました。しかも運転手の分も。あのさぁ…
まぁそれだけならいい(よくない)んですけど、明らかに目的地ではないホテルの前で泊まり、中に入れと言う。
「あーこれこのホテルと通じてて、無理矢理チェックインさせられるパターンかな…」なんて身構えていましたが、単純に道に迷っただけらしい。なんだそれ。
分からないなら分からないと言ってほしいし、調べてほしいのですが、運転手の携帯電話はスマートフォンではなかったのでまぁ仕方ない…のか?
仕方ないので僕がGoogleマップを出してガイドしました。それでいいのか。
そしたら何故か運転手がGoogle様の指示を無視してまた道に迷って2回目の道聞きタイムに突入。なんでやねん。
2回目に聞いた道とGoogle様のナビを合わせてなんとか目的地に到着。
運転手は「時間かかったんだから3JDね」みたいなことを言ってきたんですが、どう考えてもお前が迷ったせいだろ…。
流石にこれで3JD払うのもアレなので文句言いましたが、ゆーて100円ちょいで無限に揉めるのもイヤなので2JDで手を打つことにしました。でも買わされたコーヒー入れたら3JDじゃない???

朝から疲れてしまいましたが、なんとかホテル(http://www.booking.com/Share-mO1ZgT)に到着。
チェックインは昼からって話だったので荷物だけ置いてもらえれば良かったのですが、部屋に入っていいとのこと。これはラッキー。
部屋に荷物を置いて、少し休んでからジェラシュに向かいます。

ジェラシュは先程のムジャンマ・ジャマーリーからバスで1時間程度。バスターミナルにささっと歩いて行けるように近くのホテルを選んだ…のですがこれが間違いでした。
アンマンは高低差が激しい街で、地図上で近いように見えても歩くとなると結構遠い、ということになってしまいました。
地図だと700mくらいかなという感じでしたが、道に沿って歩くとその倍以上は余裕であるし、坂道がきつい。
バックパック背負ってこの移動はしんどいな…という感じだったので、このホテルを選んだアドバンテージが完全に消えました。タクシー前提でもっと安い宿にすれば良かったですね。
取り敢えず歩いてバスターミナルに到着。ジェラシュ行きのバスに乗り込みます。
この国の一般的なバスは発車地点で満員にならないと発車しないので、実際いつ発車するかは分からないです。2-30分待ってたら動き出したと思います。

1時間ほどでジェラシュに到着。料金は1JD。
ジェラシュは6500年以上前から人が住んでいる土地で、セレウコス朝シリア、ローマ帝国ビザンツ帝国ウマイヤ朝など国が変わりつつも繁栄した街の遺構が残っているみたいです。
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10JDの入場料を払い(ヨルダン人はこの1/20です)、最初に出会うのはこの凱旋門
なんでもハドリアヌス帝がここを訪れたことを記念して作られたものらしいです。
ここを抜けると、馬・戦車の競技場であるヒッポドロームがあります。
正直「思ったより規模小さいな…」って思ってしまったんですけど、南門を抜けてからは全然違いました。
古代ギリシャやローマ式の建造物が目の前の広大な土地に広がっていました。
ここからの感想は完全に「思ったより広い…」にシフト。

写真は適当に。
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イオニア式の列柱に囲まれた広場

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列柱通り

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ニンファエウム
泉の神ニンフを祀る神殿らしい。水利施設も兼ねてたみたいです。

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アルテミス神殿

30分くらいで見て回れると思っていたのですが、がっつり3時間歩き回ってしまいました。
色々な文化や宗教の施設が状態良く残っていて興味深かったです。一方で、ペルセポリスを見たときも思ったのですが、完全に当時のままではなく崩壊しているのも、時間の流れを感じさせて好きなんですよね。
これでまだ地中に埋まってるものも多いっていうから驚きです。

アンマンに戻って、移動の疲れもあるしもうこの日は何もしなくていいかなと思ったりしたのですが、アンマン城というところから眺めるアンマンの夜景が綺麗だということなのでそこだけ行ってみようかなと思いました。
ホテルからは遠いのでフロントでタクシーを呼んでもらおうと思ったのですが、フロントにいたおじさんが殆ど英語分からなくて、「taxi」を伝えるのに5分くらいかかったし、どうやらアルファベットを読むのも怪しかったらしくて、地球の歩き方を見せても目的地が全然伝わりませんでした。これに関してはアラビア語表記載せない歩き方もちょっと悪いかも知れませんが…
アンマン城は17:00までしか入場できないのですが着いたのが16:45。ちょっと駆け足で中に入ります。
城と言いながら目立つものはヘラクレス神殿の柱しか残ってなかったです。
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時間帯が良かったのできれいな写真が撮れました。
主目的であるアンマンの夜景も、確かに綺麗でした。
たくさんの丘から成っている街なので、斜面沿いに灯りが灯っています。
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とまあここまでは良かったのですが、アンマン城を出て「5JDでホテルまで往復ね」という話をつけていたタクシーの運転手がどこにもいない。

閉館時間が近付いてて焦っていたとはいえ、完全に行きがけに5JD渡してしまった僕の落ち度です。ってかホテルから呼ばれてるのにそういうことする?
まぁ消えてしまったものは仕方ないし、折角なのでダウンタウンと呼ばれる繁華街の街歩きでもするかと思い、歩いて丘から降りることに。
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ダウンタウンの中心部、アル・フセイニ・モスク

ついでに夕食でも…と思ったんですが、いかんせん地図もなにも見ずに適当に歩いてたので、いい感じのレストランは何一つ見つからず、人混みで疲れただけで終わりました。そしてテヘラン程じゃないけど交通マナーが終わってるので、余計疲れました。

もう帰ろう…と思ってタクシーを捕まえました。7JDとかいうたぶん相場より高めな値段を提示されましたが、疲れて交渉する気力もなかったのでいいよいいよって言ってしまいました。中東式タクシー、こういうときめんどくさいんですよね…普通にメーター使ってほしい。

ホテルに着きましたが、ホテルの近くにはまともなレストランはなくて、もう完全に疲れきっていたので近くのスーパーでポテチ買って食べて寝ました。都会は疲れる。

ポテチは美味しかったです。

続く。