僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング
最近アニメ映画しか観てねえな。
円盤が発売されるまでは観れないな…と思っていたら映画館でリバイバル上映されていることに気付いて観に行くことに。
新宿アニメシアターはドンキで買ったセーラー服を着たアラサー女性声優が出てきた文ストのイベントと隣の人がドタキャンしなかったリリスパの上映会に引き続き3回目。
言われてみればここに普通に映画観に行くの初めてですね…。
無事仮免を取得した1-Aの面子が惑星ナブーくらい平和そうな那歩島でヒーロー活動を行う…という話なのですが、みんながそれぞれの「個性」を活かしてヒーローやっている描写がまず良かったです。ヒーローに「なろうとしている」学生の姿を描いているのがこの作品の大きな魅力なので、戦闘だけじゃなく色々な形でヒーローとして島民の手助けになっているのを見るだけで大満足。特にヴィラン襲撃後、迅速にリーダーシップを取って現場指揮をした飯田くんにめちゃくちゃ成長を感じてしまったし、みんなが「救助」「避難」をこなしているのも仮免2次試験の経験が活きてるんだろうな…と謎の感動を覚えてしまいました。保護者目線。
とにかくキャラクターが多いので全員に十分な尺があったわけではないですが、細かいところで彼らの成長が描かれているのは、オリジナル脚本の劇場アニメとして嬉しいプラス要素でした。
戦闘に関しては、作画への力の入り方が凄すぎる。特にかっちゃんの「爆破」を活かした3次元の戦闘が凄く細やかに描かれていて思わず息を止めてしまう勢い。
終盤のOFAを「アレ」してからの戦闘は勿論盛り上がったんですが若干演出過剰では…とも思ったのでナインとの初戦や2戦目の序盤の方が好みだったかも。
デク vs かっちゃん2を経ているのでこの前観た劇場版第1作とはまた違った関係なのがいいですよね。最初はかっちゃんのこと「なんやねんこのDQN…」と思ってたんですけど真っ当に肩を並べるようになってからの2人の関係は本当に観ていて楽しい。やっぱデク vs かっちゃん2なんですわ…。
デクがゲストの活真くんに「君はヒーローになれる」という言葉をかけてからのラストカットは活真の後ろに広がる青空っていう絵面からまず綺麗だったんですけど、自分の「個性」がヒーロー向きじゃないことに悩んでいた彼にデクが「ヒーローになれる」って言う側に回るという流れが美しかったですね。かつて自らがオールマイトに言われた時のように、この出会いが活真くんのオリジンになっていくんだろうなあ。
本編の洸汰くんやジェントルもそうだし、劇場1作目のメリッサさんもそうだけど、この作品はゲストキャラとの交流を通してデクの心情を描いていくのが上手いですね。
観たっていう人ほぼ全員が高評価だったので割とハードル上げて観に行ったんですけど、それに違わぬハイクオリティな作品でした。トガヒミコちゃんも出たし。
さらに向こうへ、原作もアニメも今後の展開が楽しみです。
そして書くタイミングを逸したから最後に書くんですけど、お茶子ちゃんと瀬呂くんの「個性」相性良すぎませんか?
おしまい。