その分現金でくださいよ。

他人の好意を台無しにするブログ

劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III. spring song

www.fate-sn.com

 

元々4月公開予定だったのが社会情勢からくる延期を経てこの時期に。

本当は限界アラサーで集まって観に行こうという予定だったのですが、結局1人で観に行くことに。

上映前周りの客が僕以外みんなFGOやってて疎外感半端なかったです。

 

Fate/Zero』を観てアクションシーンがちょっと凄すぎますね…となったのをきっかけにこのコンテンツに興味持ったので、アニメ作品しか観ていなくて、FGOも原作ゲームもやったことがないんですよね。基礎教養の不足を露呈している。

 

というわけでこのHFシリーズでもスクリーンで得られる躍動感とヒロインの可愛さが主目的で、ストーリーを重視して観ているとは言い難いのが正直なところなのですが、本作で見せてくれた凛と桜の姉妹のぶつかり合いは心が滾るものがありました。

 

みんな知ってると思うので詳しくは書きませんが彼女たちの生い立ちを考えると当然抱いているはずの負の感情を吐露する桜に対し、凜はを正面から受け止めた上でいつもの態度で撥ねつけるけれど、最後は妹への情を捨てきれない。その名の通り(士郎が憧れるのも分かるくらい)凛々しくて強い部分と根本的なところでは優しい部分という彼女の尽きない魅力が存分に表れていたシーンでした。

桜がここまで自分の暗黒面を表出することができたのはアンリマユのせいなので、このルートでしか見られない掛け合いという点でも熱かったです。

 

最初の方凜が全然出てこなくて顧客のニーズを考えろよとか思ってましたが中盤以降は出番多くて、その魅力を存分に魅せつけてくれたので満足でした。プレイしてもいないFGOのアニメを観て2クールの間ずっとイシュタルに遠坂凜の幻影を追い求めたりしていましたが、やっぱ本物が最高なんですよね。

 

なんか感想が気持ち悪くなってきましたけど、セイバーオルタとライダーの戦闘シーンは作画がとにかく素晴らしくて瞬きすらもったいないレベルだったことは言い残しておきます。Zeroの時からそうでしたけど、掛け合いやモノローグは最低限でひたすらハイクオリティの超速戦闘が繰り広げられるバトルシーンがものすごく好きなのでスクリーンで観られて眼福でした。脱税クオリティ。

 

明らかに観客がプロットを把握していることが前提のようなシーンがいくつかあって「ん?」ってなってしまったところはありましたが、それが気にならないくらいの没入感がある映画でした。公開延期とかありましたが、映画館で観れて良かった。

 

ufotableさんお疲れさまでした。鬼滅の映画もよろしくお願いします。