その分現金でくださいよ。

他人の好意を台無しにするブログ

『溺れるナイフ』

原作を中学か高校の頃先輩に借りて読んで面白かった記憶があって(内容は殆ど忘れました)、主人公のイメージに個人的一押しの若手女優小松菜奈ちゃんがぴったりだったので、早く公開しないかなと心待ちにしていた映画でした。ほんま影のあるというか闇を抱えた女性の役似合いますね。最高。

カップル多いのかなと思って映画館に入ったら女性同士の客ばっかりで男女比がものすごい事になってました。アウェイの洗礼を受けた。
男性1人で来てたのは僕と白髪混じりのおじさんの2人だけでさぞかし浮きまくってたことでしょう。 

全編通して映像美には圧倒されました。いや小松菜奈ちゃんが美しいって意味だけじゃないです。
作中でも海、空、石、雲とか叫んでましたが風景の映像も力入ってて良かったと思います。途中からロケ地がどこかずっと気になってたんですけど和歌山だったみたいです。和歌山やるやん。

内容に関しては前半はかなり端折ってて、場面もWOWOWで夜中にやってるエロ映画のごとくポンポン変わって行く印象でした。
いつの間にかコウちゃん呼びになってて、いつの間にか付き合ってて、いつの間にかキスしてて、いつの間にか浴衣デートしてた感じ。菅田将暉くんそこ代わってくれ。
17巻ある原作なのでしょうがないのですが、夏芽がコウに出会って、負けたくないって対抗意識を燃やして、そこから惹かれていって、コウを「私の神さん」だと思って付き合う流れがあるからこそ、事件後の「2人でいれば最強」っていう思春期特有のアレがボロボロになる展開に重みが出ると思うのでそこはちょっと残念でした。あと中学編の制服の方が高校の制服より可愛い。
映画館行く前に原作読み直しときゃ良かったですね。

その分後半はしっかり落ち着いた展開になってたと思います。
ここから話に本格的に絡んでくる大友がいいやつすぎて惚れてしまいました。
少女漫画って大体いい男はDQNに勝てませんよね。カラオケのシーンとか本当にええ男や…って思っちゃいました。
実質夏芽は寝取られてるし一部の好事家にはポイント高いかもしれません。2乗はないです。
大友と別れてからまた火祭りで一悶着あるのですがここからは割と衝撃的な展開でした。ってか僕が読んでた頃はまだ連載中だったから多分この辺は完全に初見ですね。
前回の火祭りで2人にかかった「呪い」を解いて夏芽とコウが最強の2人に戻るっていう展開少年漫画的で熱いなーと思いました。色々失ってるしめちゃくちゃやらかしてるけど。
ナイフが海に沈むシーンでタイトル回収してたのもアニメかよって思っちゃいましたね(
ってかこの作品に出てくるストーカー粘り強すぎる。声優イベント全通してそう。

まぁまとめるとここ数年異様に多い少女漫画原作邦画の中でもかなり攻めた(まぁ原作からですが)作品で満足度は非常に高かったです。10代特有の変な全能感とか危なっかしさ全開で悪く言えば中2くさいんですけどね。

因みに以上の点を勘案した個人的お気に入りシーン第3位はレイプされそうになるシーンでガチでやられてるんじゃないかって勢いで嫌がる小松菜奈ちゃん 、2位は椿の花を口にくわえた小松菜奈ちゃん、1位は海に制服のままドボンした後赤いブラが透けていた小松菜奈ちゃんです。どうもありがとうございました。 
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適当に画像検索かけたら2位だけ写真がありました。美しいですね。

原作も読み直したいので今度漫喫行ってきます。お勧めされたのでラストゲームも読みます。