声優オタクと行く、色づく長崎の旅
いつからか旅先の写真を撮るのが好きになり、出かけるたびにカメラを持ち歩いています。以前はよく海外を旅していたのですが、もう次にここに来る機会は二度とないかもしれないと思うと、せめて記録や思い出としての写真は綺麗に撮っておきたい、と思ったのがきっかけかもしれません。
もし時間魔法が使えたなら、この今の気持ちをカッパドキアまで行ってiPod touchで写真撮ってた10年前の僕に教えてあげたいです。現にあの時以来カッパドキアに行けていないのに、手元にあるのは見るに堪えないノイズだらけの写真ばかりですからね。
Twitterはリアルタイム性が大事だと思っている(私見)ので、旅先で撮った写真は即そのままTwitterに上げちゃうんですけど、カメラに残ったデータは家に帰ってからPCに取り込んで、Lightroomで調整したり編集したりしています。それが案外楽しくて。
以前は編集作業なんてロクにやってなかったんですけど、今やカメラ使っててLightroomに課金していないのはマネーフォワードに課金していない社会人くらいあり得ないなって思うようになりました。そのくらい便利です。
とはいえ1回同じ写真をTwitterに上げたのと同じ写真を上げるのはなんだかなあ、と思ううちに、撮った写真の99%が永遠に日の目を見ないままAdobeのクラウドに眠っています。2900枚くらい。
流石に勿体ないと思ったので、旅行の記録を兼ねてブログで供養しようと思います。
写真の供養のための記事なので、文章は読み飛ばしていただいて構いません。
先日、長崎市に出かけてまいりました。
ここを舞台にした『色づく世界の明日から』というアニメがあって、3年前の作品なんですけどまぁだいぶハマっていて。
今思うと写真を撮ることが好きになり始めた時期と放送時期が被っていたこともあるかもしれませんね。理由は他にもいろいろありますが。
それまで長崎には記憶にないくらい小さいころに1回行ったことがあるだけだったのに、この3年で3回行くくらいには行動変容に寄与した作品です。同じ九州に住んでたのに今まで一切行く機会がなかったのは、宮崎から車で高速だけでも4時間以上かかる上に他の交通手段にも乏しいからかもしれません。
とまあそんな経緯があって、そろそろ長崎行きたいな~と発作が現れはじめ、ぼちぼち日程決めるか~と思っていた矢先に、主人公・月白瞳美を演じる石原夏織さんのトークショーが長崎で行われるとの情報が声優オタク筋から入ったので、即断即決で飛行機を予約しました。
「心に決めたらその瞬間に始まってる」し、「『行く』と心の中で思ったならその時スデに行動は終わっている」と教えられているので。
朝9:30というこの手のイベントとしては朝早すぎる開始時刻だったので前泊を余儀なくされたのですが、旅行者の朝は早いので朝7時くらいに起きて、朝の長崎の街を散歩していました。行き先は作中でも何度か出てきた水辺の森公園です。
長崎港と稲佐山。
来るたびに思いますが、海と山のコントラストが綺麗な街だなあと思います。
これは誰もいなさすぎて「ブルーピリオドの渋谷みたいじゃん!」となって撮ったやつです。
よく見ると1人だけ人がいます。
散歩して気が済んだのでイベント会場へ。
出島メッセ長崎という最近オープンした複合施設のこけら落としイベントの一環で今回のトークショーが開催された、ということのようです。
そしてやたらと朝早かったのは、この時間から始まるローカル番組の生出演ゲストとしての役割もあったからということみたいでした。『JAGA2天国』を思わせるローカル番組でグルメレポートをしている石原さんはなかなか新鮮でした。そしてトークショーに登壇された地元局のアナウンサーが知り合いの妹さんだったのでありえん驚きました。(無論直接の面識はないのですが)
トークショーが終わった瞬間1階に移動し、この写真を撮りました。
長崎に全国3番目の恐竜博物館がオープンした記念として、イベント会場に設置されていました。もう30歳も見えてきたというのに情緒が小学生なので恐竜が大好き。
好きなコンボはプトティラコンボ。恐竜博物館、どこにあるかも知らないけど今度長崎に行くときはぜひ行ってみたい。
会場を後にして、主に声優さんのイベント会場でよく見かける友人と一緒に長崎の街を観光することに。イベントが午前中に終わったので観光する時間がたっぷり確保できてありがたい。
まずはOPやキービジュアルでよく見かけるめがね橋にやってきました。
ここだけでだいぶ長崎っぽさを感じる。
OPのカットに寄せてみたんですけど、なんかちょっと違う気もする。
標高169mの鍋冠山の頂上にある展望台で、瞳美ちゃんが将くんから逃げるときに使ったグラバースカイロードでグラバー園の裏手に回り、そこから傾斜のきつい坂と階段を上ってやっとたどり着く。
初めて来たときは息も絶え絶えという感じだったのですが、ここ1年くらいリングフィットアドベンチャーとフィットネスバイクによる運動を定期的にやっていることもあってあまり息も切れずに登り切れるようになりました。
アラサー室内運動部でよかった~。
長崎の街並みを一望できて、昼も夜も楽しめるスポット。晴れてれば。
いいアングルだと思ったんですけど、奥に声優オタクが映ってしまいました。
ごめんね。
そのあとはもと来た道を下って、大浦展望公園~祈念坂と下っていきました。
祈念坂から遠目に見える海と街もけっこう好き。
ここからはレンタカーを借りて、出雲近隣公園と風頭公園に行きました。
写真は後で載せます。
(無駄に長崎の街を往復して)食事をした後はいよいよレンタカーで夜景巡り。
まずは鍋冠山展望台。
ひとりぼっちのモノクロ生活を送るアラサーの世界も色づく絶景です。
女神大橋の方向の写真も1枚。
そこから車で移動して…
最終話の舞台になったことでおなじみの出雲近隣公園。
昼に訪れたときは家族連れが多かったのですが、さすがに夜は誰もいませんでした。
出雲近隣公園から見た長崎の夜景。
最後の最後で色を取り戻すことができた瞳美ちゃんも、きっとこの景色を見たことでしょう。一瞬だけど。
次は女神大橋に行きました。ここはさすがに車じゃないと厳しい。
女神大橋から見る長崎の夜景。昨今の事情もあり客船がめっきり減ったとのことで船はなしです。一応調べはしてみたのですが、月に1回だけだった。
個人的に好きなエピソードである7話の舞台となったこともあって好きな場所です。
胡桃先輩が冷静に物事を見つめられる人間だからこその等身大の悩みを抱えているところと、そんな彼女のコンプレックスを抱えた等身大の輝きも、見てくれる人がちゃんといるってところが地味ながらも本作全体のメッセージに即していると思うんですよね。
全然関係ないけど今渋谷で開催されている『凪あす』『色づく』『アクアトープ』のコラボ展で、ファンが選ぶ名シーンのひとつでこの女神大橋のシーンが取り上げられていましたね。
あんまり他人と真面目にこのアニメの話したことないけど、ちゃんと人気のあるシーンでよかったです。
個人的にはその後の決意に満ちた瞳美ちゃんの表情も推したい。
この後はまたグラバースカイロードを上って、大浦展望公園と祈念坂の夜景を眺めました。
その少し手前。EDを意識して撮ってみたんですけどちょっと違うかもしれません。
ここまでで夜11時くらい。朝7時半から1日中動き回って疲れました。
2日目。
朝から雨が降っていたのと『仮面ライダーリバイス』を観ないといけなかったので少し遅めの行動開始。
1日目に行けなかったグラバー園に行ってきました。4回目だけど今までずっと工事中だったグラバー邸が一部見学可になってましたね。中はまだダメみたいですが。
2年前のイベントからずっとある石原夏織さんと本渡楓さんのサイン入りパネル。
前回の訪問時からレトロ写真館の場所が変わったらしくパネルも移動になってました。
グラバー園から眺める長崎の街もまた美しい。
今度来るときはここから夜景を撮ってみたいですね。
ここで、同行してくれた声優オタクさんが一足先に東京へご帰還とのことでお別れ。
随所で写真に時間を取りまくってご迷惑をおかけしたと思いますが、付き合っていただけて本当にありがたかったです。また女性声優のイベントでお会いしましょう。
ここからは1人旅に。基本旅行は1人だからどうということもないのですが。
とはいえ作品関連の場所はあらかた行ってしまったし、飛行機まではまだ時間があるということで、原爆資料館と平和公園に行くことにしました。
広島の原爆資料館は修学旅行で行ったんですけど、長崎は修学旅行でも来たことがなかったので、実は初めての訪問。
というか2年前のイベントの会場はこの隣だったのに一切行こうって話になりませんでしたね。時間がだいぶキツかったのもありますが。
あまり詳しくは書きませんが、直近で東京のハンセン病資料館を訪れる機会があり、人間の負の歴史みたいなものに立て続けに触れたこともあって、色々と考えるものがありました。
その後は、1日目でも訪れた風頭公園を再訪。
9話で将くんが瞳美を連れて行った場所で、あさぎちゃんが落ち込んでいる瞳美を励まそうとしたら、将くんと瞳美が同じ場所で写真を撮っていることに気づいてしまうという、修羅場の演出に一役買った場所です。
あさぎの中で、将くんの写真好きにこんなところまでついていくのは自分だけという気持ちがあったみたいなので、さぞかし心中穏やかではなかったでしょう。
この話の中で「観光だと来づらい」と将くんがはっきり言っているのですが、本当に行きにくかった。
それぞれレンタカーとバスで行ったんですけど、かなり細い道を山頂まで登っていかないといけないんですよね。
近くに亀山社中の跡地があるらしく、坂本龍馬の銅像があったりする。
もうちょっとアクセスが良ければ観光客がもっといっぱいいただろうに…。
展望台からの眺めも素晴らしく、夕日を反射した長崎港の水面が綺麗でした。
ちなみに前日の写真を上げなかったのは、「なぜか」めちゃくちゃ曇ってたからです。
それから少し時間が経って、日没後の写真。この時間帯の写真も良いですね。
こんなところに女の子連れてきた後に告白して振られる人います????
ということで日没までしっかり長崎を満喫してから帰路につきました。
余談になりますが、この公園から市街地までの近道があるとの看板があったのでそれに従って坂道を降りて行ってみたところ、ずっと真っ暗な墓地でめちゃくちゃ怖かったです。先に教えといてくれ。
最終的に自宅に帰り着いたのは深夜になってしまいましたが、とても満足な旅になりました。
長崎、行けば行くほど写真の撮りがいがある素敵な街だと思いますし、行く前には『色づく』を1周するので、さらに作品への思い入れが増してしまう。そうこうしているうちに使うカメラも初めて長崎行った時から2ランクくらいグレードが上がってしまって…。まぁ楽しいからいいんですけどね。
『色づく』も長く愛される作品であってほしいので、また長崎でイベントとかやってほしいですね。あと次行くときはそろそろ長崎市内以外にも行ってみたい。
今回写真を供養するために記事を書いてみましたが、文章を書くのと、写真を選んで編集してブログに上げられるように圧縮して…ってやってたらめちゃくちゃ時間がかかったので、しばらくはいいや…。また気が向いたら書くかもしれません。
おしまい。