その分現金でくださいよ。

他人の好意を台無しにするブログ

2022年7月振り返り

他の(仕事上の)執筆とかやってたらブログを書く時間がとれなかったという言い訳。

というか、もう8月も終わるんだが。

映画

①『映画 ゆるキャン△

yurucamp.jp

「子供の頃思っていたほど大人って全能じゃないけど、それでも楽しい」ということをなでちゃんに改めて教えてもらえるとは。自分もここ数年でキャンプ始めたからってのもあるんだけど、やっぱアウトドアって(結構金かかるし、ほぼ車前提だし)大人の趣味だなあと思うことも多くて。だからこそ、そのアウトドアを描いた、というかブームまで作った作品が「大人になること」の厳しさ、大変さを描きつつも肯定的に描いているのは嬉しかった。

あとは実質主役かというほど活躍していた千明が働きながらすごくいい表情をしていたのが印象的でした。良すぎて2回観に行ってしまった。

パンフレット買おう買おうと思って忘れてたけど、まだ売ってるのかなあ…。

 

②『呪詛』

https://www.netflix.com/title/81599888

ネットでやたら話題になっていた台湾発ホラー。

最後のオチも正直途中からなんとなく察せるようなものだったし、ホラー描写もあんまり刺さるものはなかったかな…。

オチが分かった上で最初のシーンを見直すとだいぶ邪悪さを感じられるのはいい感じに後味悪くて良かったです。

 

③『X エックス』

happinet-phantom.com

監督とか全く違う人なのにスタジオが一緒だからっていう理由で『ミッドサマー』と括ってプロモーションするの強気すぎるだろ。

若さに対する妬みだったり、男性に求められたい(しかも割と節操なく)という老婆の歪んだ欲求が殺人衝動として炸裂する相手が、ポルノ映画の撮影に来た一行というのがなかなか皮肉が効いていて面白かった。演出も(わかんないのも多かったけど)往年のホラー映画のオマージュが散りばめられていたし。エンドロールで主人公と老婆の女優が1人2役になっていることを知ってびっくりしたけど、ただ女優さんがすごいだけじゃなくて、この2人は鏡写しの存在という演出的な意味もあるから面白い。

割と当たりのホラー。何故かシリーズ化するようなので楽しみです。

 

④『劇場版 仮面ライダーバイス/暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE』

www.revice-donbro-22movie.com

人格に問題を抱えているやつばかりのに何故か愛らしいキャラクターたちが織りなす人間喜劇『ドンブラザーズ』、毎週楽しみにしています。ただこの人たち素で面白いのに本作ではウケを狙いに行ってる感があってそこがやや滑ってたような。まあすぐ調子に乗る鬼頭はるか先生が面白ければそれで良いのですが。

『リバイス』は…本編から一瞬の盛り上がりのために主人公の記憶ではなくそれまでの積み重ねを生贄に捧げる悪癖があると思ってるんですけど(『ゼロワン』とかもそんな感じ)、まぁ映画も似たような感じでした。散々言われてる仮面ライダー五十嵐もそうだし、バディものなのにタイマンで戦ったらダメだろう。坂本浩一監督でケイン・コスギさんも出てたのでアクションシーンは眼を見張るものがありました。

読書

①『暇と退屈の倫理学

こういうタイトルの本を手に取る時点でなんというか、暇の過ごし方に問題意識を感じているというか、自分が持っている空白じみた時間が何者かに侵略されているような感覚を覚えていたんですけど、その点については早速序章で語られてました。今の社会では「暇なときに何かをしないといけない」っていう気持ちすら供給側に喚起された需要であり、我々は暇すら資本家に搾取されている、消費は観念を消費しているから、決して満たされることはない…。納得はするけど、なんか趣味を無心で楽しめなくなりそう。それはそうと「趣味」をカタログ化してる企業が世の中にあるのは知りませんでした…

「なぜ人間は退屈するのか」「暇と退屈との違いはなにか」というのを様々な哲学者(知らない人もいたけど)の論考を引きながら進めていくのも興味深い。結局は「何かをしたという観念ではなくてそれ自身を楽しめる人間にならなくてはならない」というある種それはそうだろみたいな結論に落ち着いていたけれど、何回も繰り返して読みたい本でした。

 

②『本日は大安なり

とある日の結婚式場での出来事をグランドホテル方式で描いた作品。の割にはそれぞれのエピソードの関連薄くないか?と思っていたけど元々は別の短編だったらしいです。どおりで。

特に面白かったのは結婚式当日に入れ替わりを決行した一卵性双生児の話。同じに見えて全く違う2人のお互いに対する愛憎入り交じった感情が読んでいて楽しかった。この2人だけで1本の小説で良くない?と思わせてくれるくらい。

そして純粋に結婚を祝福している、されている人物がほぼ誰もいなかったのが面白かった。

「アラサーだから結婚の話とか共感できるんじゃないですか?」って勧められて読んだけど、結婚に対する意欲は間違いなく減退しました。

 

③『プロジェクト・ヘイル・メアリー(上・下)』

ampleparkingdayornight.hatenablog.com

ページをめくりながら(電子書籍だけど)ワクワクしっぱなしだった。

 

④『ふちなしのかがみ』

ホラー系のエピソードを集めた辻村深月さんの短編集。『冷たい校舎の時は止まる』を読んだときに、本筋とは別に登場人物たちが次々消えていくときのホラーテイストの描写がやたら怖いなと思っていたけど、本作はまた別で、ホラー映画の導入のような、「何か」が起こりそうな不穏な雰囲気が文章全体から漂っている感じだった。

正直読み返しても何が起こってるのか全くわからない話が2つくらいあったけど、『踊り場の花子』と表題作『ふちなしのかがみ』は怪奇現象の薄気味悪さに人間の闇深さも混じっていて特に好みでした。

 

アニメ

7月なので夏クールアニメ始まりましたね。

新作で追ってるのは『異世界おじさん』『異世界薬局』『Engage Kiss』『金装のヴェルメイユ』『シャドーハウス 2nd Season』『ブッチギレ!』『メイドインアビス 烈日の黄金共』『ユーレイデコ』『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』『よふかしのうた』『リコリス・リコイル』『RWBY 氷雪帝国』くらいでしょうか。

既に何作か離脱しかけているけど。

あと『アオアシ』をやっと1クール目から追いついたので最新話を毎週楽しみにしています。中高とサッカーやってたけど本当に適当だったので、ここまで頭使ってプレーできたらまた違う楽しみがあっただろうなと思います。

あとは何といっても8月は『風都探偵』が始まる(もうとっくに始まってますが)ので楽しみです。

音楽

8/6の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」に参加する予定なのでその予習を中心に。

といいつつ直近で観たアニメの曲ばかり聴いてしまっている…。

無心拍数

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星が泳ぐ

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まぁこの辺は予習も兼ねてますからね。

 

ゲーム

今月は殆どやってないです。

遊戯王MD、3ヶ月ぶりくらいにフレ戦したら楽しかったしぼちぼちやっていきたい。

まず新規追加されたカードの効果覚えるところからだけど…。

 

その他

・内科専門医試験に合格してました

昨年度の合格率は95%とかだったらしいのでまぁ…という感じですが。

SNSで「内科専門医試験」で検索かけたら「ノー勉で受かった」「学会準備してたから2科目しか勉強してないけど受かった」とか「2児の子育てしながら受かった」といった類の報告であふれていて、医学生という生き物の生態は30歳になっても変わらないのかと微笑ましくなりました。僕は普通に勉強して普通に受かりました。

このブログを読んでいる人の誰も関心持ってないと思いますが、内科専門医として認定されるためにはもう少しやらないといけないことがあるので、そっちもぬかりなくやっていきたいと思います。

 

・キャンプに行ってきました

↑の勉強の兼ね合いもあって、なかなか行けていなかったキャンプに行ってきました。

①鳥野目河川公園オートキャンプ場f:id:toweliexx:20220824170235j:imagef:id:toweliexx:20220824170310j:image

ICから近い、池がある、人が少ない、近くにスーパーや温泉がある、といいところしかないキャンプ場でした。よく一緒にキャンプに行く福島在住のバチャ豚予備軍友人との中間地点でもあるので、これから繰り返し使うかも。

あと帰りに、スナネコの赤ちゃんを見るために那須どうぶつ王国にひとりで寄ったけどめちゃくちゃ楽しかった。あそこまで動物と距離が近い動物園はなかなか経験がなかったので年甲斐もなくはしゃいでしまった。1人なのに。

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田貫湖オートキャンプ場f:id:toweliexx:20220824170257j:image

富士山が綺麗に見えるとのことで、前々から行ってみたかったキャンプ場。

あいにくの曇り空で富士山がすっきり見えることはなかったですが、雨は降らなかったので気楽に過ごすことができました。今年の1月に船橋のIQなでちゃんからいただいたコットと、自宅近くのアウトドアショップで購入したブランケットでゴロゴロしながらずっとKindleで本を読んでました。なんもしてないけど楽しかった。

 

7月はだいぶ生活も落ち着いてきて、本も読めたし映画館にも行けたしキャンプもできたのでなかなか満足度の高い月でした。もう少し涼しければよかったけれど…。