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他人の好意を台無しにするブログ

イレイザーヘッド

 

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鬼才デビッド・リンチ監督のデビュー作。悪夢のような出来事に見舞われ正気を失っていく男を、全編モノクロ映像でつづる。消しゴムのような髪形から「イレイザーヘッド」と呼ばれるヘンリーは、恋人から肢体が不自由な赤ん坊を産んだことを告白され、恋人との結婚を決意する。ところが彼女はおぞましい形相の赤ん坊に耐え切れずにやがて家を出てしまい、残されたヘンリーは1人で赤ん坊を育てることになるが……。

ヒロアカ28巻のイレイザーヘッドがめちゃくちゃかっこよかった話ではなく。

デビッド・リンチ作品を勧められてはいたものの、そもそも観る手段に乏しい…と思っていたら監督デビュー作である本作が唐突にネトフリに追加されたので観てみることに。

 

ストーリーはほぼ意味不明で『2001年宇宙の旅』の方がまだ理解できるレベルでした。台詞も殆どないし、精神が不安定になる重低音がずっと鳴ってるし。そもそもこの映画にはストーリーというものが存在するのか?っていう疑問すら生まれてくる。

強いて言うなら子供という異物が生まれたことによる男女の不和…みたいな話に見えるけどそれだけで収まる話でもなさそう。

マルホランド・ドライブ』も現実と非現実の境界が曖昧でしたが、この作品は一から十まで現実味がないんですよね。こんな映像を撮るためには当然頭の中にこの絵をイメージできてないといけないわけですが、こんな世界が頭の中で描けるデビッド・リンチは薬やってるんじゃないでしょうか。

ただ『エレファント・マン』もそうだったけど、この人が作るモノクロの頽廃的な映像は割と好きかも。