その分現金でくださいよ。

他人の好意を台無しにするブログ

震える舌

 

震える舌

震える舌

  • 発売日: 2017/03/01
  • メディア: Prime Video
 

郊外の団地に三好昭と妻の邦江、娘の昌子の三人家族は住んでいた。その付近には、まだ葦の繁みがあり、ある日昌子は湿地の泥の中を蝶を追って捕虫網をふりまわしていた。数日後、母の邦江は昌子の小さな異常に気づいた。食事中、昌子は食物をポロポロこぼし、トイレに立った後姿は鵞鳥のような歩き方をしている。風邪かなと邦江は心配したが、その直後に昌子は絶叫をあげて倒れる…。

今年に入って観た野村芳太郎監督作品2作がどちらも面白かったので、2年くらいアマプラの視聴リストに入れて放置しておいた本作も観てみることに。天下の聖○加国際病院協力作品ですしね。

 

破傷風の恐怖をホラー仕立てで描いた映画ってのは有名ですけど、痙攣を繰り返す謎の病気って感じで描かれるのかと思っていたら15分くらいで診断がついて入院になり、以降は繰り返す痙攣と、何より目の前で繰り広げられる腰椎穿刺や気管挿管などの医療行為が両親のメンタルをゴリゴリ削って、疲弊した両親も精神に異常をきたしていく映画だったのは意外でした。そもそも親を徹夜で子供のベッドサイドに置いとくものなのだろうか…。

破傷風は音や光の刺激で痙攣発作が起きるので部屋を真っ暗にして管理するわけですが、入院していた他のクソガキが騒ぎながら病室に乱入してきたせいで痙攣発作を起こしてしまったのは申し訳ないけど笑ってしまった。

 

「職業柄」色々突っ込みたくなる作品ではありましたが、昌子とその両親の演技の迫力が凄すぎて、確かに子供の頃に観たらトラウマになるのもやむなし感はありました。みなさん破傷風ワクチンは打ちましょう。定期接種だけど。